URBAN TANGO(1982)/PEKKA POHJOLA

URBAN TANGO.jpg
今日ご紹介するのは、PEKKA POHJOLA(フィンランド)のURBAN TANGOです。

PEKKA POHJOLAは、1978年に以前このブログで紹介したTHE GROUP(後にPEKKA POHJOLA GROUPに改名)を結成しましたが、2枚のアルバムを残しただけで1980年には解散しており、その後ソロ活動に専念する中で1982年に発表したのが、彼の5thソロ・アルバムとなるURBAN TANGOです。
この作品は、彼が自ら設立したPOHJOLA RECORDSからリリースされており、PETER LERCHE(ギター、マンドリン)、TIMO TAPANI OKSALA(ギターシンセ)、LEEVI LEPPANEN(ドラム)、JUSSI LISKI(キーボード)の4人に加えて、ゲスト・ヴォーカルとしてKASSU HALONEN、ESA KAARTAMOが参加しています。

音楽的には、9~15分の長尺曲4曲という構成になっていますが、1曲目:タンゴのリズムに乗せたユーモラスかつ捻りの効いた曲、2曲目:長いベース・ソロをフィーチャーしたクラシカルな曲、3曲目:タイトル通り重々しいリフのジャズロック曲、4曲目:彼が初めてトライしたヴォーカル曲と各々個性的な楽曲が揃っています。(ボートラを含めて2/5曲がヴォーカル曲)
URBAN TANGOというのは、この作品の中でも特に象徴的な2曲(Imppu's TangoとUrban Caravan)のタイトルを合成したものということで、個人的にはImppu's Tangoは他に類を見ない味のある楽曲だと思いますが、Urban Caravanはヴォーカルがやや絶叫系で好みに合わず、やはりPEKKA POHJOLAはインストものが良い!と強く思った次第です。

このアルバムのハイライトは、1曲目のImppu's Tango、2曲目のNew Impressionist、3曲目のHeavy Jazz辺りでしょうか。
バリエーションに富んだジャズロックを聴いてみたい方には、是非お薦めしたい1枚です。

このアルバムは、こちらのサイトで1曲目のImppu's Tangoを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=xyFCgnj0XEU

こちらのサイトでは、2曲目のNew Impressionistを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=_qfSFo7dXfQ

こちらのサイトでは、3曲目のHeavy Jazzを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=grIRJOlpkSI

こちらのサイトでは、4曲目のUrban Caravanを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=5o1Mws6Ilhw

こちらのサイトでは、5曲目のSilent Decadeを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=_fBQgLBS6MM

こちらのサイトでは、3曲目のHeavy Jazzを視聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=G3Ac56pH_BY

こちらのサイトでは、4曲目のUrban Caravanを視聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=FDK4OZz_QUI

ILLUSION(1974)/ISOTOPE

ILLUSION.jpeg
今日ご紹介するのは、ISOTOPE(イギリス)のILLUSIONです。

このグループは、先般紹介した1stアルバムがメロディメーカー誌の年間チャート4位と高い評価を受けた一方で、1974年3月には早くもBRIAN MILLER(キーボード)、JEFF CLYNE(ベース)が脱退し、新たにLAURENCE SCOTT(キーボード)、元SOFT MACHINEのHUGH HOPPER(ベース)が参加しています。
新しいラインナップとなって以降、彼らは精力的にイギリス、ドイツ、オランダのツアーをこなし、その余勢を駆ってレコーディングしたのがこの2ndアルバムのILLUSIONですが、前作ではほとんどの曲をBRIAN MILLERが手掛けていたのに対し、本作ではGARY BOYLEとHUGH HOPPERが各々4曲、LAURENCE SCOTTが2曲という分担になっています。

音楽的には、前作同様GARY BOYLEのインタープレイを大々的にフィーチャーしたジャズロックで、その速弾き度合いにはますます磨きがかかっており、やや控えめなLAURENCE SCOTTのエレピ、独特のベースラインを刻むHUGH HOPPER、安定感のあるNIGEL MORRISのドラミングがしっかりと脇を固めています。
このアルバムは、BLOSSOM TOES、FAMILY等に在籍したマルチミュージシャンのPOLI PALMERが、過去にGARY BOYLEと一緒にECLECTIONというフォークロック・グループで活動していた縁で、初めてプロデュースを手掛けることになった作品ですが、後に彼は多忙な中で非常にエキサイティングな経験だったと述懐しています。

このアルバムのハイライトは、1曲目のIllusion、2曲目のRangoon Creeper、4曲目のEdorian、7曲目のGolden Section、10曲目のTemper Tantrum辺りでしょうか。
スピード感溢れるジャズロックがお好きな方は、是非一度聴いてみて下さい。

このアルバムは、こちらのサイトで全曲試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=vB5GLjagHfw

こちらのサイトでは、3曲目のSpanish Sunを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=Gd6ctPQDONk

FOREVER BLOWING BUBBLES(1975)/CLEARLIGHT

FOREVER BLOWING BUBBLES.jpg
今日ご紹介するのは、CLEARLIGHT(フランス)のFOREVER BLOWING BUBBLESです。

このアルバムは、以前紹介したCLEARLIGHT SYMPHONYと同じ年に発表されたCLEARLIGHTの2ndアルバムで、CYRILLE VERDEAUX(キーボード)、FRANCOIS JEANNEAU(サックス、フルート、シンセ)、BOB BOISADAN(キーボード)、JEAN-CLAUDE D'AGOSTINI(ギター、フルート)、CHRIS STASSINOPOULOS(ドラム)、JOEL DUGRENOT(ベース、ヴォーカル)の6人がコア・メンバーとしてクレジットされています。
前作には、DIDIER MALHERBE他GONG関連のゲストが複数参加していましたが、本作では元KING CRIMSONのDAVID CROSS(ヴァイオリン)、LARD FREEのGILBERT ARTMAN(パーカッション、ヴィブラホン)、カンタベリーロックの世界では引っ張りだこのAMANDA PARSONS(コーラス)とANN ROSENTHAL(コーラス)等計8人がゲスト参加しています。

音楽的には、多分にサイケな雰囲気も漂うジャズロックで、ファズのかかった独特な音色のギターやむせび泣くようなヴァイオリンが、延々と繰り返されるリフの上でテクニカルなソロを繰り広げており、一方でピアノを中心としたCYRILLE VERDEAUXのキーボードは、どちらかと言えばバッキングに徹しているように感じられます。(2/7曲がヴォーカル曲)
この作品は、各曲のイントロ部分にバブルを模擬した浮遊感漂うフレーズ(7曲目のJungle Bubblesは曲全体)が入っており、一聴すると混沌としたスペース・サイケに聴こえるため、最初に購入した際は全く体が受け付けずすぐに売却してしまったのですが、今回再購入し改めて腰を据えて聴いてみると、結構ジャズロック色の強いアルバムであることが分かりました。

このアルバムのハイライトは、1曲目のChanson、2曲目のWithout Words、4曲目のErgotrip、5曲目のEt Pendant Ce Temps La辺りでしょうか。
ややサイケ色のあるジャズロックがお好きな方は、是非一度聴いてみて下さい。

このアルバムは、こちらのサイトで1曲目のChansonを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=pEgkp5VIUSw

こちらのサイトでは、2曲目のWithout Wordsを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=b4fvivgOPTk

こちらのサイトでは、3曲目のWayを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=F6xAOiuJQy4

こちらのサイトでは、4曲目のErgotripを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=6b83bhovk6s

こちらのサイトでは、5曲目のEt Pendant Ce Temps Laを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=1L2r2fWtz-g

こちらのサイトでは、6曲目のNarcisse Et Goldmundを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=lPGMmm1NHNI

こちらのサイトでは、7曲目のJungle Bubblesを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=4oYIqAXYd4E

RETURN TO THE CASTLE(2016)/NUOVA ERA

RETURN TO THE CASTLE.jpg
今日ご紹介するのは、NUOVA ERA(イタリア)のRETURN TO THE CASTLEです。

このグループは、ALEX CAMAITI(ギター、ヴォーカル)、WALTER PINI(キーボード)、ENRICO GIORDANI(ベース)、GIANLUCA LAVACCHI(ドラム)に、作詞家のIVAN PINIを加えた5人により1986年にイタリアのフィレンツェで結成され、1995年に解散するまでに4枚のオリジナル・アルバムをリリースしています。
この作品は、2008年の再結成から更に8年の歳月を経て発表された彼らの5thアルバムで、オリジナル・メンバーのALEX CAMAITI、WALTER PINIに加えて、RUDI GRECO(ベース)、MAURIZIO MARRA(ドラム)の2人が新たに参加しており、本作で作詞を担当しているJAMES HOGGは、同時に中世の趣のファンタジックなイラストも手掛けています。

音楽的には、キーボードを中心とした70年代の雰囲気を感じさせる・・・というより正に70年代そのものの叙情的なシンフォで、要所要所では効果的に泣きのギターがソロを奏でており、オープニングとエンディングのReturn To The Castleを含めた6曲の長尺曲の間に、5曲のCarousel(間奏曲?)が挟まれた組曲のような構成となっています。(3/11曲がヴォーカル曲)
以前もコメントした通り、外国のCDではびっくりするほど誤字や脱字が多く、酷いものはグループ名(氏名)の綴りや曲順まで違っていることがありますが、本作でも3曲目のThe Dragon And The Knightの表記がライナーではThe Knight And The Dragonとなっており、それが校正されることなく発売されてしまうのが不思議でなりません...。

このアルバムのハイライトは、1曲目のReturn To The Castle, Part 1、3曲目のThe Dragon And The Knight、5曲目のThe Prophecy、7曲目のThe Castle、9曲目のCourt Life、11曲目のReturn To The Castle, Part 2 - Conclusion辺りでしょうか。
70年代シンフォがお好きな方には、是非お薦めしたい1枚です。

このアルバムは、こちらのサイトで全曲試聴出来ます。↓
https://amsrecords.bandcamp.com/album/return-to-the-castle

ENGRAVED(2020)/PENTAGRAM

ENGRAVED.jpg
今日ご紹介するのは、PENTAGRAM(日本)のENGRAVEDです。

このグループは、田村励武氏(ギター)、泉谷賢氏(ドラム)、森田卓氏(ベース)、福田岳彦氏(キーボード)の4人で2004年に結成され、2012年には1stアルバムのレコーディングを開始しましたが、リズム隊とギターの大部分を録り終えたところで、メンバーの脱退等により活動休止を余儀なくされ、結局そのままお蔵入りとなってしまったようです。
上記経緯もあり、このブログでは以前掟破りでLIVE 2005 OSAKAというライブ・アルバムを紹介しましたが、2018年1月にリーダーの田村氏が永眠されたことをきっかけに、未発表のライブ・テイク6曲にお蔵入りとなっていた音源をリメイクした4曲を加えて、彼の追悼盤との位置付けで本作が発表されました。

音楽的には、ややハードめのスピード感溢れるジャズロックで、耳馴染みの良い主メロで聴く者をグッと惹き付け、その後各楽器のテクニカルなインタープレイが展開されるという曲構成ですが、その中でも特にギター・ソロがたっぷりとフィーチャーされており、ギター・フリークには堪えられない内容となっています。
私が初めて田村氏を見たのは、確か2003年頃のROUNDHOUSEのライブにゲスト出演していた姿(ブルーのストラトが印象的!)で、本作に収録されている2007年の沼袋サンクチュアリでのライブにも、実は当日の対バンであるSIDE STEPSを目当て(失礼!)に参戦したのですが、その時PENTAGRAMの演奏にもインパクトを受け聴き始めた次第です。

このアルバムのハイライトは、2、9曲目のSlamtrap、5、8曲目のParadox(I’m Confused)、6、10曲目のEscape From The Blackhole辺りでしょうか。
ギター中心のジャズロックがお好きな方は、是非一度聴いてみて下さい。

このアルバムは、こちらのサイトでTrailerを視聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=T5M-Xy8IubM

こちらのサイトでは、1曲目のAquarius / Pegasusを視聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=BP6OSLhW06w

こちらのサイトでは、3曲目のEmerald Forestを視聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=Z-6uGvcpbcg

こちらのサイトでは、5曲目のParadox(I’m Confused)を視聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=oLUbCYUSP0Y&t=43s

こちらのサイトでは、6曲目のEscape From The Blackholeを視聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=kf-_WCjxjJs

ISOBAR(2020)/ISOBAR

ISOBAR.jpg
今日ご紹介するのは、ISOBAR(アメリカ)のISOBARです。

このグループは、JIM ANDERSON(ベース)、MALCOLM SMITH(ギター)、MARC SPOONER(キーボード)というMETAPHORのメンバー3人により、2020年にカリフォルニア州サンノゼで結成されており、その3人に加えて元ANGLAGARDのMATTIAS OLSSON(ドラム)がサポート・メンバーとなっています。
この作品は彼らの1stアルバムで、いずれもジャズ/ファンク系ミュージシャンと思われるTHE FUNKY KNUCKLESのEVAN WEISS(トランペット)とBEN BOHORQUEZ(サックス)、THE HITMENのLONNIE CORY(トランペット)とTONY ABENA(サックス)の4人がゲスト参加しています。

音楽的には、ほとんどの曲にホーンセクションが入っていることから、聴く前はフュージョン寄りの音を予想したのですが、実際トランペット、サックスはバッキング主体のやや控えめな演奏で、その分完全にギター、キーボードを前面に出したジャズロックとなっており、変拍子を多用しているところはカンタベリーロックの雰囲気も感じられます。
グループ名のISOBARは、日本語に訳すと天気図に出てくる等圧線のことで、最初にこのアルバムのジャケットを見た時、4本の線の右側2本は人の顔なのかなとも思ったのですが、内ジャケの線には更に1000、1008、1016といった数字が書き加えられており、なるほど等圧線が描かれているのかと納得した次第です。

このアルバムのハイライトは、1曲目のWeekend Of Mammals、2曲目のControl Mouse、3曲目のMajor Matt Mason、5曲目のDinky Planet、9曲目のDinner Ain't Ready、11曲目のAP Alchemy、13曲目のIsobars辺りでしょうか。
変拍子を駆使したジャズロックがお好きな方は、是非一度聴いてみて下さい。

このアルバムは、こちらのサイトで全曲試聴出来ます。↓
https://isobarprog.bandcamp.com/releases

THE PARIS SYMPHONY(2009)/LITTLE TRAGEDIES

THE PARIS SYMPHONY.jpg
今日ご紹介するのは、LITTLE TRAGEDIES(ロシア)のTHE PARIS SYMPHONYです。

このグループは、サンクトペテルブルクの音楽学校を出たGENNADY ILYIN(キーボード)を中心に、PARADOXというグループを母体として1994年にロシア南西部の町クルスクで結成されており、LITTLE TRAGEDIESというグループ名はロシアの作家アレクサンドル・プーシキンの本のタイトルから取られています。
この作品は彼らの9thアルバムですが、実際は1stアルバム以前の1995年にGENNADY ILYINがパリを訪れた際、ノートルダム寺院、モンマルトルの丘、エトワール凱旋門等にインスパイアされて作った曲を、OLEG BABYNIN(ベース)、YURY SKRIPKIN(ドラム)を加えたキーボード・トリオ編成で1997年にレコーディングしたものです。

音楽的には、多彩なキーボード群(いきなり1曲目からパイプオルガンでスタート!)を駆使したシンフォで、全編で洪水のように響き渡るシンセの音色はEL&Pを彷彿とさせますが、一方で目まぐるしい展開の楽曲はベースにクラシックの趣を感じさせ、正にタイトル通り交響曲を聴いているかのような気分になります。
このグループは、元々GENNADY ILYINのヴォーカルを大々的にフィーチャーしており、このブログとは縁遠い存在だと思っていたところ、本作がインストものというレビューを目にして慌てて購入した次第ですが、このようにヴォーカル・アルバム群の中に隠れたインスト作もなかなか侮れないですね。

このアルバムのハイライトは、1曲目のNotre-Dame De Paris、3曲目のHotel Des Invalides、4曲目のNapoleon、6曲目のArc De Triomphe、9曲目のRelayer辺りでしょうか。
キーボードを中心としたシンフォがお好きな方は、是非一度聴いてみて下さい。

このアルバムは、こちらのサイトで1曲目のNotre-Dame De Parisを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=hNtLb5Lev2k

こちらのサイトでは、2曲目のMontemartreを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=NFJdZ0AVAoM

こちらのサイトでは、3曲目のHotel Des Invalidesを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=SYxD6oe-6Iw

こちらのサイトでは、4曲目のNapoleonを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=EhIeKj_kZ-g

こちらのサイトでは、5曲目のJardin Du Luxembourgを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=xBTLYyoGqR8

こちらのサイトでは、6曲目のArc De Triompheを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=EgFnSVARV9E

こちらのサイトでは、7曲目のMoonlight Peopleを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=-bl4uXW0eeM

こちらのサイトでは、8曲目のRomantic Walzを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=YYb9PM65FCw

こちらのサイトでは、9曲目のRelayerを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=h82wHHn-BjE

EKSEPTION 3(1970)/EKSEPTION

EKSEPTION 3.jpg
今日ご紹介するのは、EKSEPTION(オランダ)のEKSEPTION 3です。

このグループは、先般2ndアルバムのBEGGAR JULIA'S TIME TRIPを紹介しましたが、この作品はその同じ年に発表された彼らの3rdアルバムで、前作からDENNIS WHITBREAD(ドラム)、MICHEL VAN DIJK(ヴォーカル、パーカッション)の2人が脱退した一方で、オリジナルメンバーのPETER DE LEEUWE(ドラム)が復帰するとともに、STEVE ALLET(ヴォーカル)が新たに加入しています。
上記メンバーに加えて、前作に引き続きプロデューサーのTONY VOSがサックスでゲスト参加しており、アルバム・タイトルは何の変哲もないEKSEPTION 3ですが、RICK VAN DER LINDENの解説によると、実はサン=テグジュペリの星の王子様をテーマとしたコンセプト・アルバムということです。

音楽的には、1st、2ndと同様ブラスとキーボードを中心としたクラシカル・ロックで、恒例のクラシックの名曲カバーはバッハ、ラフマニノフ、ベートーベンが取り上げられていますが、一方で星の王子様由来の歌詞が付けられているためなのか、これまでのアルバムと比べてヴォーカル曲の比重が高くなっています。(4/9曲がヴォーカル曲)
このアルバムのジャケットには、1stのジャケットに描かれていた女性がTシャツになって再登場し、更に髪型からすると実は着ている人がその女性なのでは?と思わせるデザインになっていますが、よくよく眺めてみるとTシャツが透け透けで結構エロティックな写真であり、中身のクラシカル・ロックとはかなりギャップが大きいですね。

このアルバムのハイライトは、1曲目のPeace Planet、4曲目のPiece For Symphonic And Rock Group In A Minor、5曲目のThe Lamplighter、6曲目のBottle Mind、9曲目のRondo辺りでしょうか。
キーボードとホーンセクションのコンビネーションがお好きな方は、是非一度聴いてみて下さい。

このアルバムは、こちらのサイトで1曲目のPeace Planetを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=w2bydImdmiA

こちらのサイトでは、2曲目のB 612を試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=DAMiRMSLtH0

こちらのサイトでは、3曲目のMorning Roseを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=CjvK7hkmTHk

こちらのサイトでは、4曲目のPiece For Symphonic And Rock Group In A Minorを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=XEmqOPY4Esw

こちらのサイトでは、5曲目のThe Lamplighterを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=YqZFgQZenaw

こちらのサイトでは、6曲目のBottle Mindを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=bLdbav6aezs

こちらのサイトでは、7曲目のOn Sunday They Will Kill The Worldを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=2JDvB9y_JtQ

こちらのサイトでは、8曲目のAnother Historyを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=QPiaGqCG37E

こちらのサイトでは、9曲目のRondoを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=p6yGI5pi6W8

こちらのサイトでは、1曲目のPeace Planetを視聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=5Ce56DZsBbU

こちらのサイトでは、4曲目のPiece For Symphonic And Rock Group In A Minorを視聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=qP64JcRWUEg

こちらのサイトでは、8曲目のAnother Historyを視聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=ebHr2vdvnno

こちらのサイトでは、9曲目のRondoを視聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=XabANP5rxyk

SPIRITUAL AWAKENING(2000)/ALEXANDRE MARASLIS

SPIRITUAL AWAKENING.jpg
今日ご紹介するのは、ALEXANDRE MARASLIS(ブラジル)のSPIRITUAL AWAKENINGです。

ALEXANDRE MARASLISは、CHRONOS MUNDIや以前このブログでも紹介したMONTAUK PROJECTで活動するキーボーディストですが、本作はライナーに1998~99年にレコーディングとの記載があることから、CHRONOS MUNDIでの活動と並行して制作されたソロ・アルバムということになります。
このアルバムでは、彼自身でプロデュースを手掛けるとともに、ほとんどの楽器を自ら演奏していますが、更に元METRO、THE PASSENGERSのDANY ROLAND(ドラム)、フランス人ギタリストのFRANCIS NICKPOITIER、ブルース系ギタリストのMARCIO ROCHAの3人がゲスト参加しています。

音楽的には、比較的短めの曲が切れ目なく続いた組曲のようになっており、前半と終盤は多彩なキーボードを駆使したシンフォで、ゲストのギターも効果的に挿入されてロック色を感じさせますが、中盤はガラッと雰囲気が変わってシンセを中心としたエレクトロニック・ミュージックとなっています。
このアルバムは、第一次世界大戦時の英国軍兵士THOMAS K. HIDDENが、戦後に交通事故に遭って生死の境を彷徨う過程で、戦時中の自分の非道な行いが次々と頭の中でフラッシュバックすることにより、徐々に罪の意識が芽生えて精神的に目覚めていく姿を描いており、中盤のメディテーショナルな音作りはそのストーリーに合わせたものと思われます。

このアルバムのハイライトは、2曲目のTravelling Through The Edge of Mind、4曲目のGood Old Fractured Life、5曲目のVirtual Race、6曲目のLost In Space、13曲目のFinal Approach(Close To Heaven)、14曲目のSad Song、15曲目のRedemption Waltz辺りでしょうか。
エレクトロニック・ミュージックも絡めたシンフォがお好きな方は、是非一度聴いてみて下さい。

このアルバムは、こちらのサイトで1曲目のPrologue(Incl. The Beginning Of The Astral Movement)を試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=K3zI7hVNywM

こちらのサイトでは、2曲目のTravelling Through The Edge of Mindを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=QWbV_lHbGhI

こちらのサイトでは、3曲目のThe Battlelinesを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=_9AO-i7bj0I

こちらのサイトでは、4曲目のGood Old Fractured Lifeを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=-gFz1XJqQQs

こちらのサイトでは、5曲目のVirtual Raceを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=5ERfUc5v-aE

こちらのサイトでは、6曲目のLost In Spaceを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=yMEcYrduFcQ

こちらのサイトでは、7曲目のRestricted Dark Areaを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=tRvHhnnNq6M

こちらのサイトでは、8曲目のStorms And Hopesを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=1umePJGr9CQ

こちらのサイトでは、9曲目のThe Adivisor(Shallaka's Theme)を試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=45XXLNmqlh0

こちらのサイトでは、10曲目のTurbulent Cicle(A Lapse Of Time)を試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=e2rupXadUGk

こちらのサイトでは、11曲目のRitual(The Tribal Dance Of The Unknown Purgatory Spirits)を試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=tzCrKfcmi0o

こちらのサイトでは、12曲目のThe Callingを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=zNEDjItDs8I

こちらのサイトでは、13曲目のFinal Approach(Close To Heaven)を試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=lifuF9zr84Y

こちらのサイトでは、14曲目のSad Songを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=CoEua45mpBQ

こちらのサイトでは、15曲目のRedemption Waltzを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=N_nTrTzV-pU

SANCTUARY(2014)/ROBERT REED

SANCTUARY.jpg
今日ご紹介するのは、ROBERT REED(イギリス)のSANCTUARYです。

ROBERT REEDは、先般2ndソロ・アルバムのSANCTUARYⅡを先に紹介してしまいましたが、本作はその2年前に彼が初めて制作したソロ・アルバムで、自ら全22種類の楽器を演奏しているのに加えて、TOM NEWMAN(バウロン)、SYNERGY VOCALS(コーラス)、ANGHARAD BRINN(エンジェル・ヴォイス)がゲスト参加しています。
このような基本1人多重録音という形態や、あたかもレコードのA面がPart 1、B面がPart 2であるかのような、20分前後の曲×2という楽曲構成からも明らかなように、本作は彼の音楽的ルーツであるTUBULAR BELLSへの原点回帰であるとともに、MIKE OLDFIELDの初期作品へのオマージュに満ち溢れた作品となっています。

音楽的には、アコースティック系の楽器を中心としたフォルクローレ風の演奏、ケルティックな雰囲気を感じさせるコーラス、曲の盛り上がりに合わせて登場するチューブラーベル、同じフレーズに徐々に楽器を重ねていく手法等々、彼なりにTUBULAR BELLSを消化しリスペクトした上での模倣と言って良いのではないでしょうか。
このアルバムに付属しているボーナスDVDには、ROBERT REEDが次々に増殖(最大9人)しながら、様々な楽器を演奏しているプロモ映像(最下段↓)が収録されていますが、MIKE OLDFIELDがKEVIN AYERSから譲り受けた2トラック・レコーダーを改造し、膨大な時間をかけてTUBULAR BELLSを制作した70年代とは隔世の感がありますね。

このアルバムは、Part 1、Part 2ともにハイライトだと思います。
MIKE OLDFIELDがお好きな方には、是非お薦めしたい1枚です。

このアルバムは、こちらのサイトで1曲目のSanctuary Part 1を試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=sgk2JxsyGbU

こちらのサイトでは、2曲目のSanctuary Part 2を試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=JQQjTYnPiBY

こちらのサイトでは、1曲目のSanctuary Part 1を視聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=e8wWGAy5W4c

MARSHMALLOW MOONDUST(2020)/ANTONY KALUGIN

MARSHMALLOW MOONDUST.jpg
今日ご紹介するのは、ANTONY KALUGIN(ウクライナ)のMARSHMALLOW MOONDUSTです。

ANTONY KALUGINは、以前紹介した1stソロ・アルバムのTHE WATERがニューエイジ系のアンビエントな雰囲気の作品だったので、同傾向の2ndのAKKO 1、3rdのAKKO 2はスルーしてしまいましたが、4thソロ・アルバムとなる本作については、某CDショップの”ほぼKARFAGEN”というレビューに期待して購入してみました。
新型コロナ禍でロックダウンが継続し、KARFAGENの新作にもなかなか取り掛かれない状況下の2020年7月に、彼はKORG LEGACY COLLECTIONというコルグの過去の名機をソフトウェアで再現する取り組みを知り、それにインスパイアされてこのワンマン・ユニットによるレコーディングをスタートさせたようです。

音楽的には、ビンテージ・キーボードの音色で彩られた70年代を思わせるシンフォで、メロディアスな楽曲とよく練られたドラマティックな展開は、20分×2曲という大作揃いでありながら冗長さを全く感じさせず、ソロ及びグループと多作な中でも次から次へと湧いてくるアイデアには感服せざるを得ません。
彼は、本作でゲスト無しの完全なワンマンでの制作に拘っており、自称プロのレベルからはかけ離れているギターにも真剣に取り組むため、旧友のWILL MACKIEからギブソンのレスポール他を借りて日夜練習した結果、さすがに速弾きのインタープレイは無いものの、非常にステディーな演奏を披露しています。

このアルバムは、1曲目のMarshmallow、2曲目のMoondustともに甲乙付け難いハイライトだと思います。
キーボード主体のシンフォがお好きな方には、是非お薦めしたい1枚です。

このアルバムは、こちらのサイトで全曲試聴出来ます。↓
https://antonykalugin.bandcamp.com/album/marshmallow-moondust-hi-res-24-48

DISCO DOORO(2019)/FEAT. ESSERELA

DISCO DOORO.jpg
今日ご紹介するのは、FEAT. ESSERELA(イタリア)のDISCO DOOROです。

このグループは、先般1stアルバムのTUORLを紹介しましたが、この作品はその4年後に発表された彼らの2ndアルバムで、メンバーは1stと同じキーボード、ギター、ドラムのベース・レス変則キーボード・トリオ編成ですが、他にサックス×2、トランペット、ヴォーカル×3の6人がゲスト参加しています。
ジャケットやライナーには、VANNI VENTURINIによるピカソ風の奇抜な絵が掲載されており、中身も①CDでは何故4秒が最短となってしまうかの技術的説明をタイトルにした”最長のタイトルを持つ最短の曲”、②[...]Aioという意味不明な曲名、③Introというタイトルの最終曲、④最終曲終了後の3分20秒の空白(その後20秒間のお喋り)等々前作同様遊び心(というよりおふざけ)満載の作品となっています。

音楽的には、Lauto Grill?を連呼するプログレとは程遠いヴォーカル・ナンバーから始まり、所々アバンギャルドな曲や何とも不可解な曲も含まれていますが、その他の曲は変拍子を多用したカンタベリー・タイプのジャズロックで、真面目にやるとかなり高度な音楽性とテクニックを持ったグループだと思います。(1/11曲がヴォーカル曲)
このグループは、本作発表後の2019年8月に初来日しており、プログレの聖地吉祥寺SILVER ELEPHANTでもライブ(残念ながら私は都合により不参加)を実施していますが、その模様が以下のサイトで公開(本作のまともな曲は全て演奏!)されていますので、興味のある方は是非ご覧になって下さい。(中央に立っている人形がESSERELA君!)↓
https://www.youtube.com/watch?v=pK0vNiUA79w

このアルバムのハイライトは、2曲目のKajitemeco、3曲目のServi Della Klepa、5曲目の...Svegliati E Primavehera、7曲目のLodovico Svarchi、8曲目のPopoloto、10曲目の[...] Aio辺りでしょうか。
変拍子を駆使したジャズロックがお好きな方は、是非一度聴いてみて下さい。

このアルバムは、こちらのサイトで全曲試聴出来ます。↓
https://featesserela.bandcamp.com/album/disco-dooro

こちらのサイトでは、7曲目のLodovico Svarchiを視聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=4gvClt7EqdU

こちらのサイトでは、10曲目の[...] Aioを視聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=zH_b0wFXTNo

KUNDABUFFER(2005)/SYMPOZION

KUNDABUFFER.jpg
今日ご紹介するのは、SYMPOZION(イスラエル)のKUNDABUFFERです。

このグループは、ARIK HAYAT(キーボード、ヴォーカル、リコーダー)、ELAD ABRAHAM(ギター、リコーダー)という2人のコンポーザーによって2000年に結成され、その後彼らの作った楽曲をより効果的に演奏するために、ORI BEN-ZVI(ギター)、DAN CARPMAN(ベース、ヴォーカル)、BORIS ZILBERSTEIN(ドラム)の3人を加えた5人編成となったようです。
この作品は彼らのデビュー・アルバムで、上記5人に加えてILAN SALEM(フルート)がゲスト参加しており、プロデュース、レコーディング、ミックス、マスタリングは、5UU、OCTOBER EQUUS、NOT A GOOD SIGN等々ワールド・ワイドのプログレ・アルバムを手掛けてきたUDI KOOMRANが担当しています。

音楽的には、出だしこそPIERRE MOERLEN'S GONGのようなミニマルなジャズロックといった感じですが、徐々にメロディアスなようで実はそんなに簡単な曲ではないことに気付き、目まぐるしい展開とエグい変拍子の連続に翻弄されながらも、聴き込むほどにじわじわと良さが分かってくる作品だと思います。(2/8曲がヴォーカル曲)
アルバム・タイトルのKUNDABUFFERとは、アルメニアの思想家ゲオルギイ・グルジエフの著書”ベルゼバブが孫に語った物語”に出てくるクンダバッファー器官のことで、ウィキペディアによると幼少期の人類を現実の衝撃から守るため、理性の働きを阻害し現実を認識する能力を弱める性質を持っているそうです。(よく分かりません...。)

このアルバムのハイライトは、1曲目のPatterns、2曲目のHappy War Holiday、4曲目のGrapefruit、8曲目のGrapefruit Variations辺りでしょうか。
変拍子を駆使したジャズロックがお好きな方は、是非一度聴いてみて下さい。

このアルバムは、こちらのサイトで1曲目のPatternsを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=nnT4lMP4n80

こちらのサイトでは、2曲目のHappy War Holidayを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=tGtcs-dM2bY

こちらのサイトでは、3曲目のBirdを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=o5vjIPgHwSQ

こちらのサイトでは、4曲目のGrapefruitを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=MFdkHW-_tqA

こちらのサイトでは、5曲目のSixを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=sVby_z4NM_o

こちらのサイトでは、6曲目のZonaを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=jsaKq4zs3wk

こちらのサイトでは、7曲目のToo Muchを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=FIv_N9_XpWw

こちらのサイトでは、8曲目のGrapefruit Variationsを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=mmxv5WMhSUQ

こちらのサイトでは、3曲目のBirdを視聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=bNyY0__mKGs

THRESHOLD(1997)/ERIK NORLANDER

THRESHOLD.jpg
今日ご紹介するのは、ERIK NORLANDER(アメリカ)のTHRESHOLDです。

ERIK NORLANDERは、先般7thアルバムのSURREALを紹介しましたが、本作は今は無きKINESISレーベルからリリースされた彼の1stソロ・アルバムで、ROCKET SCIENTISTSのDON SCHIFF(ベース)、セッション・ミュージシャンのGREG ELLIS(ドラム)がゲスト参加したキーボード・トリオ編成でレコーディングされています。
SFアートで有名なJIM BURNSが手掛けたジャケットには、アメコミの表紙でよく見かけるような未来の戦闘シーンが描かれており、遠目では特殊スーツを着た戦士がロケットパンチ?を繰り出しているようにも見えますが、実際は頭の大きな男が顔をしかめて耳を塞いでいるだけのシーン(一体全体どういう状況?)のようですね。

音楽的には、曲毎に様々なシンセを使い分けたアメリカン・ハードプログレ寄りのシンフォですが、その中でも勇壮なSF映画のサントラ風スペース・ロック、一風変わったキーボード主体のシンフォ風ブギー、ミニマルなエレクトロニック・ミュージック風ワルツ等々バリエーションに富んだ楽曲構成となっています。
KEITH EMERSONからの賛辞が掲載されたブックレットの中で、ERIK NORLANDER本人が各曲を詳細に解説しており、そこには本編の最終曲で満を持してピアノを登場させた(実際は後半の3分間のみ)との記載がありますが、個人的にはシンセ漬け感を緩和するためにも、もっとピアノの出番を増やしても良かったのではないかと思います。

このアルバムのハイライトは、2曲目のNeurosaur、3曲目のNo Cross To Carry、4曲目のThreshold、6曲目のTrantor Station、8曲目のCritical Mass、10曲目のHyperspace辺りでしょうか。
シンセ・ミュージックがお好きな方は、是非一度聴いてみて下さい。

このアルバムは、こちらのサイトで全曲試聴出来ます。↓
https://eriknorlander.bandcamp.com/album/threshold-special-edition

こちらのサイトでは、2曲目のNeurosaurを視聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=r78YC973cgs

こちらのサイトでは、6曲目のTrantor Stationを視聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=UlrV6QTqtvc

SISYFOS(2018)/RIVENDEL

SISYFOS.jpg
今日ご紹介するのは、RIVENDEL(スペイン)のSISYFOSです。

このグループは、TONO CRUZ(ギター)、OSCAR BELIO(キーボード、ヴォーカル)、JOSE MARI AGUIRREZABALA(ベース、EWI)、MIKEL TORES(ドラム)の4人により、1985年にスペインのバスク州の町サン・セバスティアンで結成され、1990年にはデビュー・アルバムのMANIFESTOをリリースしています。
2ndアルバム発表後に活動休止期間があるものの、これまでに4枚のアルバムを発表しており、本作は彼らの4thアルバムとなりますが、前作で空席となっていたドラムに新たにXABI MARTINEZが参加し、アートワークは画家としての側面も持つOCTOBER EQUUSのギタリストANGEL ONTALVAが手掛けています。

音楽的には、ほぼ全編に亘ってインプロによる混沌とした演奏が展開されており、メロトロンにウィーンと唸るギターが絡む場面は後期KING CRIMSONを思わせますが、元々インプロが苦手な私にとってはかなりハードルが高く、心穏やかに聴けるのはほんの1~2曲といったところでしょうか...。
アルバム・タイトルのSISYFOSはギリシャ神話に登場する人物で、彼は神々を欺いた罰で巨大な岩を山頂まで上げるよう命じられますが、いつももう少しで山頂というところで岩は谷底まで転がり落ちてしまい、その苦行が永遠に繰り返されるという逸話から、果てしない徒労のことを”シーシュポスの岩”と呼ぶようになったそうです。

このアルバムのハイライトは、3曲目のLos Juegos Istmicos、5曲目のEnsalada Griega、8曲目のSisifo Y La Roca辺りでしょうか。
インプロを主体としたジャズロックがお好きな方は、是非一度聴いてみて下さい。

このアルバムは、こちらのサイトで全曲試聴出来ます。
https://rivendel.bandcamp.com/album/sisyfos

こちらのサイトでは、8曲目のSisifo Y La Rocaを一部視聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=SzWrfi-Ilxo

VICTORY(2019)/EDDIE MULDER

VICTORY.jpg
今日ご紹介するのは、EDDIE MULDER(オランダ)のVICTORYです。

この作品はEDDIE MULDERの5thソロ・アルバムで、彼は2015年のDREAMCATCHER以降コンスタントに1枚/年新作を発表しており、実は2枚組の前作WAVESも購入したのですが、よく見てみるとDISK1:ベスト・アルバム、DISK2:ライブ・アルバムであることが判明し、残念ながらこのブログでは取り上げることが出来なかった次第です...。
本作は、15曲の新曲を7曲はスタジオ、8曲はライブ・レコーディングしており、FLAMBOROUGH HEADのEDO SPANNINGA(キーボード)、LEAP DAYのGERT VAN ENGELENBURG(キーボード)、KARFAGENのANTONY KALUGIN(キーボード)、ALBERT SCHOONBEEK(ドラム)、OEDS BOUWSMA(ダブルベース)の5人がゲスト参加しています。

音楽的には、これまでの作品同様彼のアコースティック・ギターを中心とした楽曲で構成されており、スタジオ収録の2/7曲及びライブ収録の全ての曲は完全なギター・ソロ曲で、これも今まで通りテクニックを前面にという演奏スタイルではなく、あくまで穏やかな音楽による癒しの空間を演出しているような感じです。
本作のライブ・テイクは、2018年夏イタリアのヴェネツィア近郊の町ピエーヴェ・ディ・ソリゴで開催されたA.D.G.P.Aアコースティック・ギター・フェスティバルで収録されていますが、HPを見るとこのイベントには世界中からジャンルに関係無く様々なアコースティック・ギタリストが参加しているようです。

このアルバムのハイライトは、1曲目のJust An Ordinary Day、2曲目のDark Rose、5曲目のStrange Beauty、10曲目のMore Than Enough、12曲目のEasy Going、13曲目のJigsaw、14曲目のMemoir、15曲目のGoodbye For Now…辺りでしょうか。
アコースティック・ギター・ソロがお好きな方は、是非一度聴いてみて下さい。

このアルバムは、こちらのサイトで1曲目のJust An Ordinary Dayを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=x6gqIQQXwKg

こちらのサイトでは、2曲目のDark Roseを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=NJkKdF3_OTI

こちらのサイトでは、3曲目のVictoryを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=NXLaZ9lkc8o

こちらのサイトでは、4曲目のMountain Viewを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=Wfizw7k_KbE

こちらのサイトでは、5曲目のStrange Beautyを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=01t4-96eXxI

こちらのサイトでは、6曲目のGet Goingを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=o3OzdyoO-Ws

こちらのサイトでは、7曲目のAfter The Work’s Doneを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=81i9aqUellQ

こちらのサイトでは、8曲目のNo More Sufferingを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=lhuUiA3C8SQ

こちらのサイトでは、9曲目のDemiを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=K0lm739T-6U

こちらのサイトでは、10曲目のMore Than Enoughを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=jE1oVqwAZXQ

こちらのサイトでは、11曲目のThe Longingを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=JPFi8y5OsaI

こちらのサイトでは、12曲目のEasy Goingを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=cI5VwO5iJwA

こちらのサイトでは、13曲目のJigsawを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=Z2ArZIbXOh0

こちらのサイトでは、14曲目のMemoirを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=kUBR8gCISME

こちらのサイトでは、15曲目のGoodbye For Now…を試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=UZWYQLwim8k

JAZOCK?(2018)/MUZOZOIC

JAZOCK.jpg
今日ご紹介するのは、MUZOZOIC(ポーランド)のJAZOCK?です。

このグループは、1990年代からHELIKOPTERというグループで活動していたTOMASZ (ウォーギター、ベース、ヴォーカル)とKONRAD(ギター)のMARYNIAK兄弟、LUKASZ SWIDERSKI(ドラム、ヴォーカル)の3人により結成され、2016年にはTELEPATOLOGIKAというミニ・アルバムを制作しています。
この作品は彼らの1stアルバムで、上記3人に加えてMARTA KRYSIAK(ヴォーカル)、PIOTR MATULA(キーボード)の2人がゲスト参加しており、MARTYNA MARYNIAK(兄弟の親族か?)が手掛けた4面デジパック仕様のジャケットには、幾何学模様の背景に迷路のようなデザインが施されています。

音楽的には、1曲目はいきなりDISCIPLINE期のKING CRIMSONを彷彿とさせますが、それ以外はキーボードレス時代のPRISMのようなフュージョン・テイストの楽曲が多く、本作ではメンバー全員が各々2~3曲ずつ提供していることから、曲毎に作曲者の個性がよく表れていると思います。
アルバム・タイトルのJAZOCK?は、ジャズとロックの融合を意味しており、いろいろなレビューを見ているとFUZOCK?(フュージョンとロックの融合)という言葉も出て来ますが、彼らは2016年にジャズメロマニグランプリにノミネートされており、どちらかと言えばジャズ/フュージョンの世界での評価が高いようです。

このアルバムのハイライトは、1曲目のMetropolis、4曲目のHow Am I For Age?、5曲目のMastodont、7曲目のChange Of The Seasons辺りでしょうか。
ギターを中心としたフュージョン・タイプのジャズロックがお好きな方は、是非一度聴いてみて下さい。

このアルバムは、こちらのサイトで全曲試聴出来ます。↓
https://muzozoic.bandcamp.com/album/jazock

こちらのサイトでは、5曲目のMastodontを視聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=x3GWiKKP4-U

こちらのサイトでは、6曲目のCounting-Out Rhymeを視聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=1ZQOIBf6OHY

THE STEVE HOWE ALBUM(1979)/STEVE HOWE

THE STEVE HOWE ALBUM.jpg
今日ご紹介するのは、STEVE HOWE(イギリス)のTHE STEVE HOWE ALBUMです。

STEVE HOWEは、このブログを見ている方には説明の必要は無いと思いますが、1970年にPETER BANKSの後任としてYESに参加したギタリストで、その後YES以外にもASIA、GTR、ABWH等のグループで活動しており、本職のロック・ギター(実はロック的なプレイは好まないとの説も)以外にも様々なスタイルのギター・プレイを見せてくれます。
この作品は彼の2ndソロ・アルバムで、YES関連のPATRICK MORAZ(ピアノ)、ALAN WHITE(ドラム)、BILL BRUFORD(ドラム)の3人に加えて、CLAIRE HAMILL(ヴォーカル)、RONNIE LEAHY(キーボード)、GRAHAM PRESKETT(ヴァイオリン)、CLIVE BUNKER(パーカッション)、ANDREW JACKMAN(コンダクター)の計8人がゲスト参加しています。

音楽的には、1stソロ・アルバムのBIGINNINGSがアコースティックなヴォーカル・アルバムだったのに対し、本作は様々なギターを駆使したインスト中心の楽曲構成で、比較的短い曲ばかりながらミニYESのような曲を初めとして、カントリー、ジャズ、ブギー、クラシック等奔放なギター・プレイを繰り広げています。(2/10曲がヴォーカル曲)
内ジャケには、14本のギターの写真と使用した楽曲の一覧表が掲載されていますが、各種エレクトリック・ギターやアコースティック・ギターに加えて、マンドリン、バンジョー、スチール・ギター、Close To The Edge演奏時に固定して使用されるエレクトリック・シタール、当時としてはまだ珍しかったはずの6弦ベース等も含まれています。

このアルバムのハイライトは、1曲目のPennants、3曲目のAll's A Chord、5曲目のLook Over Your Shoulder、8曲目のSurface Tension、10曲目のConcerto In D(2nd Movement)辺りでしょうか。
様々な音楽性を兼ね備えたギター・アルバムがお好きな方は、是非一度聴いてみて下さい。

このアルバムは、こちらのサイトで1曲目のPennantsを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=i6gRBPqgIww

こちらのサイトでは、2曲目のCactus Boogieを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=z2hwkb_zK8k

こちらのサイトでは、3曲目のAll's A Chordを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=tHSviBTPrw4

こちらのサイトでは、4曲目のDiary Of A Man Who Vanishedを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=r-GVXEvtz-s

こちらのサイトでは、5曲目のLook Over Your Shoulderを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=oDbvsxVN_uk

こちらのサイトでは、6曲目のMeadow Ragを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=g9VKqz1QUf0

こちらのサイトでは、7曲目のThe Continentalを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=1eS2sSlylOE

こちらのサイトでは、8曲目のSurface Tensionを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=LaOy1_acKFA

こちらのサイトでは、9曲目のDouble Rondoを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=31wUAk12p_Q

こちらのサイトでは、10曲目のConcerto In D(2nd Movement)を試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=xU5oG8iYsOY

こちらのサイトでは、1曲目のPennantsを視聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=-LsCYN3IfSs

こちらのサイトでは、2曲目のCactus Boogieを視聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=323obNHUQR0

こちらのサイトでは、3曲目のAll's A Chordを視聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=3QYmzm2V-TQ

こちらのサイトでは、4曲目のDiary Of A Man Who Vanishedを視聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=PQHucGjJ8VY

こちらのサイトでは、6曲目のMeadow Ragを視聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=D_bra08ybAI

こちらのサイトでは、8曲目のSurface Tensionを視聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=zjFmXbhvPOs

こちらのサイトでは、10曲目のConcerto In D(2nd Movement)を視聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=CAKSDieDayk

LEAP SECOND NEUTRAL(2005)/MACHINE AND THE SYNERGETIC NUTS

LEAP SECOND NEUTRAL.jpg
今日ご紹介するのは、MACHINE AND THE SYNERGETIC NUTS(日本)のLEAP SECOND NEUTRALです。

このグループは、1997年に元MELT-BANANAの須藤俊明氏(ドラム)、チルドレンクーデターのマヒマヒ氏(サックス)、東大工学部出身の岩田ノリヤ氏(キーボード)の3人により結成され、その翌年元THIS HEATのCHARLES HAYWARDとのセッション経験を持つスズキヒロユキ氏(ベース)が加わって4人編成となり、2003年にグループ名を冠した1stアルバムを発表しています。
この作品は彼らの2ndアルバムで、元SPOOZYSの松江潤氏(ギター)、GOMES THE HITMANの高橋結子さん(パーカッション)の2人がゲスト参加しており、PROGARCHIVESで見つけたグループとは言いながらも、ここまでに出てきたのはプログレとは縁もゆかりも無いような名前やグループ名ばかりですね。

音楽的には、アバンギャルドなサックスとピアノ主体のキーボードをフィーチャーしたジャズロックで、目まぐるしい展開を見せる楽曲とゲストのギターも加えたスピード感溢れる演奏は、アバン・ジャズロック期のKENNEDYを彷彿とさせ、最後の曲のエンディングが1曲目のイントロにつながるという無限ループ的な演出も施されています。
このアルバムは、レコメン系のCUNEIFORM RECORDSからリリースされており、日本盤のライナーを見てもスラッシュ・ジャンク・コア、ポスト・モダン等の聞き慣れない言葉が出てきますが、そういった系統の音楽の中にもプログレ・リスナーを満足させ得る音源が隠れているということでしょうね。

このアルバムのハイライトは、1曲目のM-B、3曲目のTrout、4曲目のNeutral、7曲目のSolid Box、9曲目のNormal辺りでしょうか。
スピーディでアバンギャルドなジャズロックがお好きな方は、是非一度聴いてみて下さい。

このアルバムは、こちらのサイトで1曲目のM-B、3曲目のTrout、5曲目のStum、7曲目のSolid Box、9曲目のNormalを試聴出来ます。↓
https://cuneiformrecords.bandcamp.com/album/leap-second-neutral

こちらのサイトでは、2曲目のMonacoを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=cEBIESHWVPI

こちらのサイトでは、4曲目のNeutralを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=jf5lmCXiWog

こちらのサイトでは、6曲目のOzを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=E-kfBNMhVCc

こちらのサイトでは、8曲目のTexasを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=S9XazRrq_lE

CHANCES & ACCIDENTS(2010)/MAGNETIC SOUND MACHINE

CHANCES & ACCIDENTS.jpg
今日ご紹介するのは、MAGNETIC SOUND MACHINE(イタリア)のCHANCES & ACCIDENTSです。

このグループは、ANDREA MASSAROTTO(サックス、フルート)、ALESSANDRO CALDATO(キーボード)、GIACOMO GIROTTO(ギター)、STEFANO VOLPATO(ベース)、RICCARDO PESTRIN(ドラム)の5人により、2005年にイタリア北部ヴェネト州の都市トレヴィーゾで結成されました。
この作品は彼らの2ndアルバムで、上記5人以外にF. PERIN(トランペット)、M. BARBON(サックス)の2人がゲスト参加していますが、毎年ファエンツァで開催されているMEI(独立レーベル)のイベントにおいて、2010年にイタリアで最高のインストゥルメンタル・グループに贈られるトースト賞を受賞したそうです。

音楽的には、サックス、ギターを中心としたフュージョン・タイプのジャズロックで、各メンバーがそれぞれテクニックを駆使したソロを展開していますが、よく聴くとその底辺にしっかりとしたアンサンブルが構築されており、その分各曲ともアダルトで落ち着いた雰囲気が感じられます。
このグループは、本作の3年後にCAMELのTHE SNOW GOOSEのフルカバーアルバムをリリースしており、YouTubeの映像を見ても他のCAMELの曲を取り上げたりと完全にCAMELフォロワーの様相を呈していますが、その割に彼らのオリジナル曲には全くCAMELっぽさが感じられないところが面白いですね。

このアルバムのハイライトは、1曲目のCamel Trouble、2曲目のQuaenova、4曲目のChansis、6曲目のNight Bell、7曲目の900 Bills辺りでしょうか。
サックスをフィーチャーしたフュージョン寄りのジャズロックがお好きな方は、是非一度聴いてみて下さい。

このアルバムは、こちらのサイトで1曲目のCamel Troubleを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=WIHe5I-WH0c

こちらのサイトでは、2曲目のQuaenovaを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=T8vLbZG0nyI

こちらのサイトでは、7曲目の900 Billsを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=o1HH44bhpX4

こちらのサイトでは、10曲目のEveryone Can Singを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=Qcmc8nVk6vI

こちらのサイトでは、2曲目のQuaenovaを視聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=46oq9o_8I9o

こちらのサイトでは、3曲目のLe Chat Noirを視聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=7vxfkxn07kc

こちらのサイトでは、8曲目のKarizmaを視聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=P8OF94qXz9g

こちらのサイトでは、9曲目のWake up with Me-IIを視聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=Lqq1ATcX0hQ