VISITATION(1979)/PEKKA POHJOLA

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今日ご紹介するのは、PEKKA POHJOLA(フィンランド)のVISITATIONです。

この作品は、以前紹介したKEESOJEN LEHTOの2年後に発表されたPEKKA POHJOLAの4thソロ・アルバムで、その間前作にゲスト参加したMIKE OLDFIELDの1978年のツアー(EXPOSEDというライブ・アルバムとしてリリース)に参加するとともに、これも以前紹介したTHE GROUPを結成してアルバムを発表しています。
PEKKA POHJOLA以外の参加メンバーは、THE GROUPのメンバー全員を含むドラム、サックス×4、ピアノ&ベース、ギター、パーカッション、チューバ&トロンボーン、トランペット、オーボエの11人で、他にTHE HELSINKI PHILHARMONIC ORCHESTRAも2曲に参加しています。

音楽的には、ホーンセクションを導入した分ジャズロック色が強く感じられる一方で、オーケストラをフィーチャーしたクラシカルな曲やコミカルな雰囲気の曲も含まれており、トータル32分という短い収録時間の中に様々な要素が詰め込まれた楽曲が揃っています。
但し、ジャズロックと言っても実際はアンサンブル重視で、各楽器のアドリブはコンパクトにまとめられており、目まぐるしい展開の中にさりげなく盛り込まれた転調や変拍子など、聴けば聴くほど新しい発見がある魅力的な楽曲ばかりであることから、今後彼の作品をもっと深掘りしたくなってきました。

このアルバムのハイライトは、1曲目のStrange Awakening、2曲目のVapour Trails、5曲目のThe Sighting、6曲目のTry To Remember辺りでしょうか。
シンフォ系ジャズロックがお好きな方には、是非お薦めしたい1枚です。

このアルバムは、こちらのサイトで1曲目のStrange Awakeningを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=QxDXFWguT4I

こちらのサイトでは、2曲目のVapour Trailsを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=c_g6n7QF9dc

こちらのサイトでは、3曲目のImage Of A Passing Smileを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=ekdzwYgRBE0

こちらのサイトでは、4曲目のDancing In The Darkを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=kfh5655sfsw

こちらのサイトでは、5曲目のThe Sightingを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=aZaD9jpTYp8

こちらのサイトでは、6曲目のTry To Rememberを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=ZuxG4xsHNvI

こちらのサイトでは、4曲目のDancing In The Darkを視聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=z8BbytwyCyQ

MAKAJODAMA(2009)/MAKAJODAMA

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今日ご紹介するのは、MAKAJODAMA(スウェーデン)のMAKAJODAMAです。

このグループは、元GOSTA BERLINGS SAGAのMATHIAS DANIELSSON(ギター、ベース、キーボード)と元THE CARPET KNIGHTSのMATTIAS ANKARBRAUTH(ドラム)が中心となり、他にJOHAN KLINT(ヴァイオリン、オルガン)、KARIN LARSDOTTER(チェロ)を加えた変則4人組として結成されました。
この作品は彼らのデビュー・アルバムで、MICHEL REISLER(アゴゴ)、LARS TILLBERG GALSGAARD(ビリンバウ、パンデイロ)、TOBIAS WAHLSTEDT(フルート)、CHRISTINE JOST(バスーン)、GUSTAV NYGREN(サックス)、STIAN GRIMSTAD(チューバ、バリトンホルン、シタール)の6人がゲスト参加しています。

音楽的には、元々特定のジャンルに嵌らない新しい音楽を創造するというコンセプトを標榜しており、ヴァイオリン、チェロをフィーチャーした後期KING CRIMSONタイプのヘビー・プログレ、ミニマルなギターを中心としたAUTUMN MOONLIGHTのようなポストロック、ケルトな雰囲気の楽曲等々非常にバリエーションに富んでいます。
このグループはメンバー加入の経緯が面白く、当初からストリングス奏者を組み込む構想を持っていたMATHIAS DANIELSSONが、曲作りの最中に近くのアパートから聴こえてきたヴァイオリンの音色に興味を持ち、1か月かけて探し当てた演奏者がJOHAN KLINTということで、更にJOHAN KLINTの推薦でKARIN LARSDOTTERも参加することになったそうです。

このアルバムのハイライトは、1曲目のReodor Felgen Blues、2曲目のBuddha And The Camel、5曲目のThe Ayurvedic Soap、8曲目のAutumn Suite辺りでしょうか。
ストリングス・セクションを中心としたヘビー・プログレ、ポストロックがお好きな方は、是非一度聴いてみて下さい。

このアルバムは、こちらのサイトで全曲試聴出来ます。↓
https://lasersedge.bandcamp.com/album/makajodama

AQVILA(2019)/KAIZEN

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今日ご紹介するのは、KAIZEN(ブラジル)のAQVILAです。

このグループは、以前1stアルバムのGARGULAを紹介しましたが、この作品はそれから25年後にリリースされた彼らの2ndアルバムで、KLEBER VOGEL(ヴァイオリン、マンドリン)以外はメンバーが一新されており、ANDERSON MACHADO(ギター)、WAGNER ANDRE(キーボード)、DIDIER FERNAN(ベース)、J. COUTO NETO(ドラム)の4人が新たに参加しています。
このアルバムには、ブラジルのプログレ界からO TERCOのSERGIO HINDS(ギター)、QUATERNA REQUIEMのROBERTO CRIVANO(ギター)とJORGE MATHIAS(ベース)、TEMPUS FUGITのANDRE MELLO(キーボード)、SAGRADO CORACAO DA TERRAのMARCUS VIANA(ヴァイオリン)等の豪華ゲスト陣も参加しています。

音楽的には、ヴァイオリンを中心とした叙情的なシンフォで、5つのパートに分かれた18分の大作組曲Aqvilaも収録されていますが、ギター、キーボードもバランス良くソロを取っており、クラシック色が強かった前作と比べるとややロック色が強まったような気がします。
ライナーの解説によると、このアルバムは800年前に興されて以降何度も地震の被害に遭い、その度に復興を果たしてきたイタリアのアブルッツォ州都ラクイラに思いを馳せて制作されたそうですが、そうであればタイトルはAQUILAとすべきなのに何故AQVILAなのでしょうか?(ネットで検索すると、このアルバムをAQUILAと表記しているサイトも多数あり。)

このアルバムのハイライトは、1曲目のGryphus、2曲目のMazara、4曲目のPorta Santa、6曲目のO Grande Sismo、8曲目のFenix辺りでしょうか。
ヴァイオリン・フィーチャーの叙情的なシンフォがお好きな方には、是非お薦めしたい1枚です。

このアルバムは、こちらのサイトで1曲目のGryphusを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=WRW2eJl4zn4

こちらのサイトでは、2曲目のMazaraを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=P2sKRXod-Gs

こちらのサイトでは、3曲目のVecchio Casteloを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=OqEkw1hp8-c

こちらのサイトでは、4曲目のPorta Santaを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=hNaKbwrLPGI

こちらのサイトでは、5曲目のLa Fontanaを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=Ed4WMzlQyb4

こちらのサイトでは、6曲目のO Grande Sismoを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=Vuaw9t2Hfjo

こちらのサイトでは、7曲目のCanto Das Almasを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=2qWpRiGj7zs

こちらのサイトでは、8曲目のFenixを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=B70HnzAON8A

こちらのサイトでは、1曲目のGryphusを視聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=MJ0Dpie19G8

こちらのサイトでは、5曲目のLa Fontanaを視聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=w4wbSFz9Hsc

こちらのサイトでは、6曲目のO Grande Sismoを視聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=uu7AwJ8ncbs

こちらのサイトでは、7曲目のCanto Das Almasを視聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=HgYGc-L9-6c

OUT TO SEA 2(2019)/FERNANDO PERDOMO

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今日ご紹介するのは、FERNANDO PERDOMO(アメリカ)のOUT TO SEA 2です。

FERNANDO PERDOMOは、先般5thアルバム(実質プログレとしての1stアルバム)のOUT TO SEAを紹介しましたが、この作品はヴォーカル・アルバムであるZEBRA CROSSINGを間に挟んで発表された彼の7thアルバム(プログレとしての2ndアルバム)ということになります。
OUT TO SEA発表後、ファンやメディアからビックリするほどの反応があったため、すぐに続編となる本作の制作に取り掛かったようですが、前作はほぼ彼1人で全ての楽器を演奏していたのに対し、本作ではヴァイオリン、サックス、トロンボーン、ドラム×4、フリューゲルホーン、ギター、ベースの10人がゲスト参加しています。

音楽的には、本作も全ての曲をFERNANDO PERDOMOが手掛けていますが、全17曲で52分(最長の曲でも4分強)と小曲ばかりの構成ながら、比較的耳馴染みの良いシンプルでキャッチーな楽曲が揃っており、彼のメロディメーカーとしての才能が存分に発揮されています。
前作は、①4曲のプログレ・トリビュートナンバーを収録、②ラストが16分の長尺曲ということで、PAUL WHITEHEADがデザインしたジャケットも相俟って、プログレらしさが感じられる(偏見?)作品だったと思いますが、果たして本作を同様にプログレと呼んで良いものかどうか悩むところです。

このアルバムのハイライトは、1曲目のTwo、2曲目のSuper Woofer、4曲目のTheme From "Dr. Leisure"、5曲目のBeautiful、7曲目のStairway To The Sea、9曲目のSaturday Night、11曲目のSeven Stars、15曲目のThe Victory、17曲目のThe Architect辺りでしょうか。
メロディアスなインスト・ロックがお好きな方は、是非一度聴いてみて下さい。

このアルバムは、こちらのサイトで全曲試聴出来ます。↓
https://fernandoperdomo.bandcamp.com/album/out-to-sea-2

こちらのサイトでは、5曲目のBeautifulを視聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=CaE6StpswtY

こちらのサイトでは、10曲目のThe Angels Of Ardentを視聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=5BBNe1toZ4c

こちらのサイトでは、16曲目のAngelを視聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=rN7byUJeoho

こちらのサイトでは、17曲目のThe Architectを視聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=skox3uaqjNU

EKSEPTION(1969)/EKSEPTION

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今日ご紹介するのは、EKSEPTION(オランダ)のEKSEPTIONです。

このグループは、トランペット奏者のREIN VAN DEN BROEKが中心メンバーだったINCROWDを母体として、1967年にオランダのハールレムで結成されており、当初はどちらかと言えばジャズ志向が強かったようですが、バッハの楽曲を演奏するTHE NICEのステージに影響を受けて、クラシック路線に大きく方向転換したようです。
この作品は彼らの1stアルバムで、メンバーはREIN VAN DEN BROEK(トランペット)、HUIB VAN KAMPEN(ギター、サックス)、RICK VAN DER LINDEN(キーボード)、ROB KRUISMAN(サックス、フルート、ギター、ヴォーカル)、COR DEKKER(ベース)、PETER DE LEEUWE(ドラム、ヴォーカル)の6人組となっています。

音楽的には、ブラスとキーボードを大々的にフィーチャーしたクラシカル・ロックですが、彼らのオリジナル曲は1曲のみで、他はベートーベン、バッハ、ハチャトゥリアン等クラシックの名曲のカバーに加えて、JETHRO TULLやジャズ・スタンダードのカバーも収録されています。
現代の感覚からするとちょっと考えられないことですが、当時このアルバムからはThe 5th(ベートーベンの運命!)がシングル・カットされており、実際オランダ・チャートでは最高3位にランクされるとともに、6か月間チャート・インし続けるロング・ヒットとなっています。

このアルバムのハイライトは、1曲目のThe 5th、4曲目のSabre Dance、5曲目のAir、7曲目のRapsody In Blue、9曲目のDance Macabre Opus 40辺りでしょうか。
クラシックやブラス・セクションがお好きな方は、是非一度聴いてみて下さい。

このアルバムは、こちらのサイトで1曲目のThe 5thを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=QqNsdBv0pqk

こちらのサイトでは、2曲目のDharma For Oneを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=dLOAST_yo10

こちらのサイトでは、3曲目のLittle X Plusを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=ig5SGXLAAxM

こちらのサイトでは、4曲目のSabre Danceを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=RUIUEER0o4I

こちらのサイトでは、5曲目のAirを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=ELXyePbZ-Xw

こちらのサイトでは、6曲目のRitual Fire Danceを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=NFKFUcmat4c

こちらのサイトでは、7曲目のRapsody In Blueを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=8A6_iuv1tAA

こちらのサイトでは、8曲目のThis Hereを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=p7EncbvCukw

こちらのサイトでは、9曲目のDance Macabre Opus 40を試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=B6HgbYmqdDE

こちらのサイトでは、10曲目のCanvasを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=vuozi1KOtI8

こちらのサイトでは、1曲目のThe 5thを視聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=2j0umpUFCE0

こちらのサイトでは、4曲目のSabre Danceを視聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=VbE0Z2rSGKI

COBALT COAST(2003)/BLUE DRIFT

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今日ご紹介するのは、BLUE DRIFT(イギリス)のCOBALT COASTです。

このグループは、以前2ndアルバムのMARINERを紹介しましたが、この作品はその2年前に発表された彼らのデビュー・アルバムで、メンバーは2nd同様DAVE(ギター、キーボード)とJOHN(ベース)のLODDER兄弟とARCH(ドラム)の3人編成となっています。
タイトルのCOBALT COASTは、ネットで検索するとケイマン諸島のマリン・レジャーを楽しむようなリゾート地が出てきますが、本作のジャケットは海のようではあるもののどんよりとした暗い感じのデザインで、もしかすると他の場所あるいは他の意味なのかもしれませんね。

音楽的には、ギターを中心としたプログレ・ハードにフュージョンをブレンドしたような雰囲気で、比較的キャッチーで乗りの良い楽曲が揃っていますが、中にはかなりメタル寄りのハードロックや、マーチング・バンド風のややコミカルな曲も含まれています。
このアルバムは、メンバー全員による共作が1曲、DAVE作が5曲、JOHN作が2曲となっており、その中でもJOHNの曲にややフュージョン色が感じられますが、内ジャケットに掲載されているメンバーの写真を見ると、スキンヘッドのLODDER兄弟等とてもプログレ・グループとは思えないような風貌(偏見?)です。

このアルバムのハイライトは、1曲目のSlingshot Round The Moon、2曲目のCobalt Coast、4曲目のFreak Weather、8曲目のDrift Glass辺りでしょうか。
プログレ・ハードがお好きな方は、是非一度聴いてみて下さい。

このアルバムは、こちらのサイトで1曲目のSlingshot Round The Moonを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=2duODbfkUBI

こちらのサイトでは、4曲目のFreak Weatherを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=LcYpHwOF9pY

こちらのサイトでは、5曲目のCape Canaveralを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=qkI62keZmqI

こちらのサイトでは、6曲目のThe Battle Of Morton Ridgeを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=mpndyE6G91U

こちらのサイトでは、7曲目のThe Spiritを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=XZHPkEW468E

こちらのサイトでは、8曲目のDrift Glassを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=orwLsRodfhc

BARNDOMENS STIGAR(1981)/KULTIVATOR

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今日ご紹介するのは、KULTIVATOR(オランダ)のBARNDOMENS STIGARです。

このグループは、TUNNELBANANのメンバーだったSTEFAN CARLSSON(ベース)、JOHAN SVARD(ドラム)、JOHAN HEDREN(キーボード)の3人が中心となり、他にJONAS LINGE(ギター、ヴォーカル)、INGEMO RYLANDER(リコーダー、キーボード、ヴォーカル)の2人を加えて、1978年にスウェーデンのリンシェーピングで結成されました。
この作品は彼らが残した唯一のアルバムですが、その前に始まったパンク・ロック・ムーブメントや、それに続くニュー・ウェイブ台頭の影響もあって、当時このような音楽はなかなか一般的に受け入れられなかったのか、残念ながらこのアルバム発表後すぐに解散してしまったようです。

音楽的には、手数の多いドラムが印象的なスピード感溢れる曲、リコーダーをフィーチャーしたトラッド風の曲もありますが、全般的には女性ヴォーカルやスキャット、オルガンやエレピ、ファズのかかったギターが特徴の、NATIONAL HEALTHやHATFIELD AND THE NORTHを彷彿とさせるカンタベリー・タイプのジャズロックです。(3/10曲がヴォーカル曲)
以前から、モノトーンで素朴な雰囲気のジャケット(土星のような帽子が何ともヘタウマ!)には見覚えがあったのですが、これはグループと同じくリンシェーピング出身の前衛アーティストLEIF ELGGRENの作品で、ドライポイントという技法を駆使して制作された版画ということです。

このアルバムのハイライトは、1曲目のHoga Hastar、4曲目のKara Jord、6曲目のGrottekvarnen、8曲目のNovarest、9曲目のHaxdans辺りでしょうか。
カンタベリー・ロックがお好きな方には、是非お薦めしたい1枚です。

このアルバムは、こちらのサイトで全曲試聴出来ます。↓
https://transubstansrecords.bandcamp.com/album/barndomens-stigar

ROKUS TONALIS(2007)/AVIVA

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今日ご紹介するのは、AVIVA(ロシア)のROKUS TONALISです。

このグループは、以前3rdアルバムのPEER GYNT IN FAVOURを紹介しましたが、本作はその3年前に発表された彼らの1stアルバムで、3rd同様キーボーディストのDIMITRI A. LOUKIANENKOによるワンマン・プロジェクトとなっていますが、他にヴォーカル×4、ギターの5人がゲスト参加しています。
このアルバムは、ヨハネの黙示録(ライナーに第21章の一文を引用)にインスピレーションを得て制作されており、ROKUS TONALISというタイトルについては、様々な音楽的要素を組み入れたパウル・ヒンデミットのピアノ曲LUDUS TONALISを意識して付けられたようです。

音楽的には、EL&Pの影響が色濃く感じられるシンフォで、いきなりTarkusを彷彿とさせる曲が登場したり、複雑な構成で目まぐるしい展開を見せる楽曲が中心となっていますが、前半は比較的メロディアスなのに対し、後半は混沌とした世界に嵌り込むような曲が多くなります。
一方で、各種キーボードを駆使した中でも特にピアノのインパクトが強く、その分シンセ漬けで食傷気味になることはありませんが、残念なのは全くパンチの無い打ち込みドラムで、折角の楽曲が平板な印象になってしまうため、やはりリズム隊は生音の方がメリハリがあっていいですね。

このアルバムのハイライトは、2曲目のPrima - Blessed Paul's Phantoms、3曲目のSecunda - Sliding On The Surface、4曲目のTertia - The Destruction Of Faena、7曲目のThe Valse At The End Of Times、9曲目のWalking Down The Burning Scores、10曲目のHymn辺りでしょうか。
キーボードを中心としたEL&Pタイプのシンフォがお好きな方は、是非一度聴いてみて下さい。

このアルバムは、こちらのサイトで全曲試聴出来ます。↓
https://aviva3.bandcamp.com/releases

SAINO(1982)/SAINO

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今日ご紹介するのは、SAINO(フランス)のSAINOです。

このグループは、フランス西部の町ショレで、1972年頃からPOSEIDON、DIONYSOS等のグループで活動してきたDIDIER(ベース)とPHILIPPE(ギター)のLAINE兄弟、REMI BOUCHAUD(ギター)の3人が中心となり、他にPIERRE ORTION(キーボード)、ANDRE GRIFFON(ドラム)の2人を加えて1976年に結成されました。
この作品は、グループ結成の6年後に発表された彼らのデビュー・アルバムで、長い間入手不可能な状態が続いていたことが推測されますが、古き良きプログレ発掘音源の宝庫として有名なドイツのPAISLEY PRESSによって、2019年に再リリース(初めてのCD化)されています。

音楽的には、ギターとエレピを中心としたしたジャズロックで、主メロとソロのメリハリが効いた楽曲となっており、ジャケット・デザイン等にはややB級な雰囲気が漂っているものの、比較的クリアトーンで押し捲るギターはAIN SOPHのYOZOXを彷彿とさせます。
このグループは、本作の2年後にヴォーカリストを加えた歌ものの2ndアルバムを発表しており、驚いたことにそれから30年以上経過した現在も活動継続(上記中心メンバーの3人も健在!)していますが、最近ではプログレ・グループとしての面影は無く、主にLED ZEPPELIN、CREAM、THE WHO等のハードロックのカバーを演奏しているようです。

このアルバムのハイライトは、1曲目のSaino、2曲目のAlost、5曲目のOpus 444、7曲目のAtlantide辺りでしょうか。
AIN SOPHタイプのジャズロックがお好きな方には、是非お薦めしたい1枚です。

このアルバムは、こちらのサイトで1曲目のSainoを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=CJB8lkDJrZA

こちらのサイトでは、2曲目のAlostを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=RA5FSxr9T70

こちらのサイトでは、3曲目のStyxを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=5L3ZEZIYwl4

こちらのサイトでは、4曲目のHorizons Imaginairesを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=uXZVLSNJCjM

こちらのサイトでは、5曲目のOpus 444を試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=c0vBtZ1Y3_4

こちらのサイトでは、6曲目のAmalgame Synthetiqueを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=02ZUcVRFfNI

こちらのサイトでは、7曲目のAtlantideを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=bD7wPRfsCA0

FOUR PIECES(2012)/CAILYN

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今日ご紹介するのは、CAILYN(アメリカ)のFOUR PIECESです。

CAILYNは、先般3rdアルバムのVOYAGERを紹介しましたが、この作品はその3年前にリリースされた彼女の2ndアルバムで、ギター、ベース、キーボード、シンセ、ドラムの全てを彼女自身で演奏しており、マルチインストゥルメンタリストとしての実力を存分に発揮しています。
VOYAGERでは、ホルストの惑星を取り上げていましたが、本作ではヴォーン・ウィリアムズのトマス・タリスの主題による幻想曲、ドヴォルザークの新世界より(第2楽章)、バーバーの弦楽のためのアダージョを取り上げており、ショパンやシューベルトからインスパイアされたオリジナル曲を加えた7~13分の長尺曲4曲で構成されています。

音楽的には、クラシックの比較的静かな曲がセレクトされていることから、全体的にはクラシカルなシンフォと言って良いと思いますが、その中でテクニカルなギター・ソロもたっぷりとフィーチャーされており、ロック・スピリットも十分感じさせるような作品となっています。
彼女のHPやFBを見ると、現在はミュージシャンではなく主に作家として活動しているらしく、昨年出版された処女作のSHEPHERD'S WARNINGというホラー?ミステリー?の話題で持ち切りですが、既に第2作のQUINLAN'S SECRET出版に向けて着々と準備を進めているようです。

このアルバムのハイライトは、2曲目のLargo、3曲目のAdagio辺りでしょうか。
クラシックをアレンジしたシンフォがお好きな方は、是非一度聴いてみて下さい。

このアルバムは、こちらのサイトで全曲試聴出来ます。↓
https://cailynmusic.bandcamp.com/album/four-pieces

ECOES FROM WITHIN DRAGON ISLAND(2019)/KARFAGEN

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今日ご紹介するのは、KARFAGEN(ウクライナ)のECOES FROM WITHIN DRAGON ISLANDです。

この作品はKARFAGENの10thアルバムで、本作ではリーダーのANTONY KALUGINに加えて、ギター×2、ベース、ドラム×2、ヴォーカル×3、アコーディオン&ヴォーカル、バスーン、ヴァイオリン、フルート、フレンチホルン、イングリッシュホルン、サックス、ハーディ・ガーディの総勢16人が参加しています。
本作は、ジキル博士とハイド氏や宝島等の著作で有名なROBERT LOUIS STEVENSONのA CHILD'S GARDEN OF VERSESという詩集をモチーフとして制作されており、のどかなお伽話風のイラストによるジャケットには、一見恐竜のような可愛らしいドラゴンも描かれています。

音楽的には、70年代のプログレ黄金時代を思い出させるシンフォで、15分を超える長尺曲が3曲収録されていますが、いずれも冗長さを感じさせないメロディアスな楽曲で、ANTONY KALUGINのソングライターとしての才能は、多作な中でも全く止まるところを知らないようです。
このアルバムは、4/8曲がヴォーカル曲で一応ブログの掲載基準を満たしていますが、上記大作組曲3曲では大々的にヴォーカルがフィーチャーされており、インスト・プログレのブログとしては皮肉なことながら、美メロ満載の素晴らしいヴォーカル・プログレアルバムと言わざるを得ないと思います。

このアルバムのハイライトは、何と言っても1、2、4曲目のDragon Island Suite 1~3でしょう。
YES、GENESISタイプのシンフォがお好きな方には、是非お薦めしたい1枚です。

このアルバムは、こちらのサイトで全曲試聴出来ます。↓
https://antonykalugin.bandcamp.com/album/echoes-from-within-dragon-island

EVOLUZIONE DELLE FORME(2011)/EGO

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今日ご紹介するのは、EGO(イタリア)のEVOLUZIONE DELLE FORMEです。

このグループは、以前3rdアルバムのMCM EGOFUTURISMOを紹介しましたが、この作品はその3年後に発表された彼らの4thアルバムで、結成以来不動のメンバーである3人に加えて、本作ではCHIARA BOTTELLI(ヴァイオリン、ヴォーカル)がゲスト参加しています。
編成としては所謂キーボード・トリオですが、このグループの最大の特徴はキーボーディストがフルート、ベーシストがトロンボーンを兼任していることで、ライナーのライブの写真を見るとフルートもトロンボーンも横に置いてありますが、実際どのように持ち替えて演奏しているのか興味津々です。

音楽的には、当然のことながらキーボードを中心としたシンフォですが、シンセ、オルガン、ピアノ等を巧みに使い分けるとともに、フルート、トロンボーン、ヴァイオリン、スキャット等も効果的に登場することから、キーボード漬け感はかなり緩和されていると思います。
PIER CARAMELは、このアルバム発表後のインタビューで、”この作品をもって、このグループをスタートさせた時の目標レベルに到達した。”とコメントしていますが、このような境地に至ることが出来たというのは、ミュージシャンとして最高に幸せなことではないでしょうか。

このアルバムのハイライトは、1曲目のExpo'、2曲目のRivoluzione Estetica、3曲目のEvoluzione Delle Forme、7曲目のStato Multiforme辺りでしょうか。
多彩なキーボードを駆使したシンフォがお好きな方には、是非お薦めしたい1枚です。

このアルバムは、こちらのサイトで全曲試聴出来ます。↓
https://maracashrecords.bandcamp.com/album/evoluzione-delle-forme-2

NIGHTSCAPE(2018)/PYMLICO

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今回で、遂に800枚目のアルバム紹介となりました。
ここまで来ると1,000枚という区切りの数字も見えてきて、知らず知らずのうちにプレッシャーも増してきますが、心の琴線に触れるような素晴らしい音楽との出会いがあるからこそ、何とかこれまで挫折することなく続けることが出来たのだと思います。
プログレの復権に伴う新しいグループの出現も嬉しいですが、私にとってはそれ以上に古い音源の発掘、再発が一番の楽しみで、今後も70年代の雰囲気が感じられる素晴らしい音源のリリースを待ち望みながら、地道にインスト・プログレのグループを紹介していきたいと思います。

今日ご紹介するのは、PYMLICO(ノルウェー)のNIGHTSCAPEです。

このグループは、先般4thアルバムのMEETING POINTを紹介しましたが、この作品はその2年後に発表された彼らの5thアルバムで、前作のメンバーに加えてANDREAS SJO ENGEN(ギター)、ODA RYDNING(パーカッション)の2人が新たに参加して7人編成となり、他にギター、フルート、トロンボーン、トランペットの4人がゲスト参加しています。
本作のジャケットは、一見すると電球の写真のように見えますが、よく見ると夜空を背景とした森の中のドーム型建築物で、その形状から天文台やプラネタリウムのような施設と推測されますが、実際はどこに(ノルウェー?)存在するどのような目的の建物なのでしょうか?

音楽的には、前作同様ミドルテンポの曲中心のジャズロックで、アダルトな雰囲気のサックスがフィーチャーされた曲は、どちらかと言えばフュージョンの領域に近いと思いますが、その中で7曲目のSilver Arrowはこれまでの作品でも散見されたシンフォ風味の佳曲です。
1st~3rdアルバムは、ARILD BROTERによるプロジェクトという位置付けで、彼が手掛けた曲だけで構成されていましたが、4thアルバム以降はグループ編成となったことから、彼と他のメンバーによる共作曲(特に本作ではOYVIND BROTERがほとんどの曲に関与)が増えています。

このアルバムのハイライトは、1曲目のWide Awake、2曲目のGabagool、3曲目のTofana 10Am、7曲目のSilver Arrow辺りでしょうか。
聴くほどに味わいを感じるようなジャズロックがお好きな方には、是非お薦めしたい1枚です。

このアルバムは、こちらのサイトで1曲目のWide Awakeを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=7RseJUSghg0

こちらのサイトでは、2曲目のGabagoolを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=q71InZ21FXg

こちらのサイトでは、3曲目のTofana 10Amを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=RAeevCinKbI

こちらのサイトでは、4曲目のRoom With A Viewを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=_OO7Zh7ktug

こちらのサイトでは、5曲目のGhost Notesを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=GnAWgJilsiU

こちらのサイトでは、6曲目のRoad Movieを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=xwcGMFtpHPM

こちらのサイトでは、7曲目のSilver Arrowを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=sYhR-MWIjws

こちらのサイトでは、2曲目のGabagoolを視聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=VlozzOCLnF4

こちらのサイトでは、3曲目のTofana 10Amを視聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=GoNuH_jQCtI

FUYUHIKO EARLY WORKS "1987-1990"(2019)/FUYUHIKO TANI

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今日ご紹介するのは、FUYUHIKO TANI(日本)のFUYUHIKO EARLY WORKS "1987-1990"です。

谷フユヒコ氏は、先般紹介したBEING & TIMEのギタリストですが、本職は神戸大学大学院人間発達環境学研究科准教授(専門:人格発達心理学)で、精神分析的人格理論に基づいた実証的研究、及び精神病理的傾向に関する実証的研究(谷研究室HP参照)等を行っているそうです。
この作品は、彼が数々の音楽コンテストに出場していた頃に一人多重録音した楽曲を集めたアルバムで、他に1987年のENTRANCEというグループでのライブ演奏と、1999年の塚越裕氏とのライブ用に作った曲(それ以降もBEING & TIMEとして数回演奏)も追加収録されています。

音楽的には、プログレと言うよりはややフュージョン寄りのジャズロックで、一部完全にハードロック系の曲が含まれていたりしますが、速弾きギターが炸裂するところは∞やVISIONS辺りのPRISMを彷彿とさせ、録音状態はともかくとして楽曲の完成度はかなりのものです。
谷フユヒコ氏は、1989年にSENSE OF WONDERの小室和之氏の後任ベーシスト・オーディションで、最終選考の4人まで残ったという逸話を持っており、難波弘之氏からもその才能はKENSOの清水義央氏やMR. SIRIUSの宮武和広氏と同等であるという高い評価を受けています。

このアルバムのハイライトは、1曲目のStrange Notes、2曲目のFreddy、4曲目のBlue、6曲目のStill辺りでしょうか。
テクニカルなギターによるジャズロックがお好きな方は、是非一度聴いてみて下さい。

このアルバムは、こちらのサイトで各曲30秒程度試聴出来ます。↓
https://www.musicterm.jp/scripts/shop_cd_syousai01.asp?scc=020626

WHAT A SYMPHONY(1996)/CODA

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今日ご紹介するのは、CODA(オランダ)のWHAT A SYMPHONYです。

このグループは、以前1stアルバムのSOUNDS OF PASSIONを紹介しましたが、この作品はその10年後に発表された彼らの入手困難(仮に中古CDショップにあっても高価!)な2ndアルバムで、76分の本編WHAT A SYMPHONYに加えて、22分のボーナスCD(LOVE POEM)が付いた豪華2枚組となっています。
メンバーは、前作からドラムのMARK ESHUISがWOLFRAM DETTKI BLUDEAUに交代しており、他にヴォーカル×3、ヴァイオリン、チェロ、サックス、バスーン、アコーディオン、ベース、マリンバ×2、シンバル&ミリタリードラム、ナレーター×2の14人がゲスト参加しています。

音楽的には、キーボードを中心としたシンフォですが、合間に管弦楽によるほぼクラシックと言っても良いような曲、メンバーやゲストのソロのみをフィーチャーした曲、コケティッシュなヴォーカル曲等を挟んでおり、聴く人を飽きさせない構成となっています。(本編の3/21曲がヴォーカル曲)
このアルバムは、曲の中にヒトラーの演説を挿入したり、ライナーに元アムステルダム市長ED VAN THIJNの人種差別に関する文書を引用したり、自らも差別主義や全体主義への危険性を訴えたりと、ERIK DE VROOMENの音楽の世界以外での主義・主張が垣間見れます。

このアルバムのハイライトは、本編2曲目の2nd Movement(In The Shadows Of Tomorrow)、6曲目のThe Proud Tower Ⅰ、8曲目のThe Proud Tower Ⅱ、9曲目のMother Earth Is Crying、11曲目のElegy、13曲目のSpirit Of Waves、17曲目の3rd Movement(a) Heavenly Bliss、b) The Joy Of Life、c) Eclipse Of The Sun、d) Lacrimosa)、18曲目の1st Movement(The Broken Man)、19曲目の2nd Movement(The March Of Absurdity)辺りでしょうか。
クラシカルなシンフォがお好きな方は、是非一度聴いてみて下さい。

このアルバムは、こちらのサイトで1~3曲目のOvertureを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=YGpg21Z4oVg

こちらのサイトでは、11曲目のElegyを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=7kuBHi_IamY

こちらのサイトでは、LOVE POEM1曲目のAgain And Againを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=tYLh0VjMoxo

ZEITGEIST(2019)/FRANK WYATT AND FRIENDS

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今日ご紹介するのは、FRANK WYATT AND FRIENDS(アメリカ)のZEITGEISTです。

FRANK WYATTは、HAPPY THE MANやOBLIVION SUNで活躍したキーボード兼管楽器奏者で、予てよりこれまで音楽活動を共にした盟友たちを集めて、プロジェクト作品を制作したいと考えていたようですが、近年大病を患ったことをきっかけにして、その計画を一気に実行に移したのが本作ZEITGEISTです。
このアルバムには、HAPPY THE MANの歴代メンバーからSTAN WHITAKER(ギター、ヴォーカル)、KIT WATKINS(キーボード)、RICK KENNELL(ベース)、MIKE BECK(パーカッション)、CLIFF FORTNEY(ヴォーカル、フルート)、RON RIDDLE(ドラム)、DAVID ROSENTHAL(キーボード)、JOE BERGAMINI(ドラム)、OBLIVION SUNからBILL BRASSO(ドラム)、DAVID HUGHS(ベース)、CHRIS MACK(ドラム)が参加しており、大同窓会的な様相を呈しています。

音楽的には、飛び跳ねるようなリズムと変拍子、めくるめく展開と美しいメロディ、PETER GABRIELそっくりのSTAN WHITAKERのヴォーカル等、前半は正にHAPPY THE MANそのものと言えるような楽曲が揃っていますが、後半は彼が一度やってみたかったというオーケストレーションを駆使したクラシカルな大作組曲となっています。(2/10曲がヴォーカル曲)
OBLIVION SUNのTHE HIGH PLACESのジャケットを手掛けたMICHAEL PHIPPSのデザインによるジャケットには、FRANK WYATT本人と思われる人物が描かれており、ほのかに淡い色使いの繊細なタッチで描かれた風景は、叙情的な彼の曲にぴったりマッチしていますね。

このアルバムのハイライトは、1曲目のZeitgeist、3曲目のTwelve Jumps、5曲目のThe Approach、6曲目のFred's Song、7曲目のTo Venus(Perelandra Mvt.Ⅰ)、9曲目のThe Golden Feast(Perelandra Mvt.Ⅲ)辺りでしょうか。
メロディアスなシンフォがお好きな方には、是非お薦めしたい1枚です。

このアルバムは、こちらのサイトで全曲試聴出来ます。↓
https://frankwyattmusic.bandcamp.com/album/zeitgeist

"LIFE" AND OTHER GAMES(1982)/KEVIN PEEK

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今日ご紹介するのは、KEVIN PEEK(オーストラリア)の"LIFE" AND OTHER GAMESです。

KEVIN PEEKは、1970年代の終わりから1990年代の初めにかけて、このブログでも全アルバムを紹介したSKYのメンバーとして活躍したギタリストですが、彼は元々オーストラリア南部のアデレード出身で、SKYのオリジナル・メンバーの中では一番最後に参加が決まったようです。
この作品は、SKY 4: FORTHCOMINGと同時期に発表された彼のソロ・アルバムで、他にALAN TARNEY(ベース)、TREVOR SPENCER(ドラム)、TOM NICHOL(パーカッション)、ALAN JONES(ピアノ)、DEREK AUSTIN(シンセ、ギター)の5人が参加しています。

音楽的には、ギターを中心としたシンフォ系ジャズロックですが、元々彼の曲はSKYの中でもHotta、Sahara、Westwind、Moonroof、Fayre等比較的ロック寄りの曲が多かったことから、本作でも軽快なテンポのメロディアスなロック・ナンバーが主体となっています。
ウィキペディアによると、彼は1991年にSKYを脱退した後、オーストラリアに戻ってセッション・ミュージシャンやプロデューサーとして活動していましたが、2010年頃から投資詐欺に関与したとして訴えられており、裁判を受ける前の2013年2月に癌で他界しています。(正に激動の人生ですね...。)

このアルバムのハイライトは、1曲目のDrifting、2曲目のPacific Run、3曲目のViewfinder、6曲目のHunter's Theme、7曲目のEpsilon辺りでしょうか。
ギター主体のコンパクトで耳馴染みの良い曲がお好きな方は、是非一度聴いてみて下さい。

このアルバムは、こちらのサイトで1曲目のDriftingを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=cKD07evyCNM

こちらのサイトでは、6曲目のHunter's Themeを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=hEgFdEYo9BU

LA BATTERIA(2015)/LA BATTERIA

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今日ご紹介するのは、LA BATTERIA(イタリア)のLA BATTERIAです。

このグループは、FONDERIAのEMANUELE BULTRINI(ギター、マンドリン)とSTEFANO VICARELLI(キーボード)が中心となり、他にDAVID NERATTINI(ドラム)、PAOLO PECORELLI(ベース)の2人を加えて、2015年にローマで結成されました。
この作品は彼らの1stアルバムで、上記4人以外にGHITA CASADEI(ヴォーカル)、FELICIANO ZACCHIA(アコーディオン)、LUCA BERNARDINI(シンセ)の3人がゲスト参加しており、EMILIANO COTALDOのデザインによるジャケットには、何やら謎めいた建物が描かれています。

音楽的には、GOBLIN、ANIMA MORTE、MORTE MACABRE等のグループ同様、ホラー映画のサントラを思わせるややダークなシンフォで、マイナーなコード進行、変拍子や不協和音、不安感を煽るミニマルな展開は、一聴しただけでおどろおどろしさを感じさせます。
ホラー映画のサントラも、プログレのジャンルの1つとして確立した感がありますが、彼らのHPを見るとこのアルバムではシンフォに加えて、ダンス・ミュージック、ヒップホップ、エレクトロニック・ミュージック、オルタナティブ・ロック等の要素も取り入れているということです。

このアルバムのハイライトは、1曲目のChimera、2曲目のVigilante、4曲目のFormula(Feat. Patchani Brothers)、6曲目のManifesto、9曲目のIncognito、12曲目のPersona Non Grata辺りでしょうか。
GOBLINタイプのシンフォがお好きな方は、是非一度聴いてみて下さい。

このアルバムは、こちらのサイトで全曲試聴出来ます。↓
https://labatteria.bandcamp.com/album/la-batteria

こちらのサイトでは、2曲目のVigilanteを視聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=Z4ujTmAJb-0

こちらのサイトでは、4曲目のFormula(Feat. Patchani Brothers)を視聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=1m7STit4TOE

こちらのサイトでは、5曲目のVice Versaを視聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=zYZKxpEvIsc

こちらのサイトでは、6曲目のManifestoを視聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=DCOIvxmC8fs

こちらのサイトでは、12曲目のPersona Non Grataを視聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=Eq28EFgekT8

SHOPPING(2012)/ANDREA GONZALEZ

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今日ご紹介するのは、ANDREA GONZALEZ(アルゼンチン)のSHOPPINGです。

ANDREA GONZALEZは、MACHY MADCO MANUSCRITOS、MADCOLYTES他数多くのグループに在籍したキーボーディストで、FBを見ると最近もスティック、ドラムとのキーボード・トリオとして、ライブやロックフェスへの参加等積極的に活動しているようです。
この作品は彼女の初めてのソロ・アルバムで、これまでずっと活動を共にしてきたMACHY MADCO-LOCOCO(ベース)をはじめ、GUSTAVO CIARDI(ドラム)、JUAN CUNEO(ギター)をコア・メンバーとして、他にヴォーカル、ギター×2がゲスト参加しています。

音楽的には、ギター、キーボードを中心とした比較的キャッチーなシンフォで、どちらかと言えばソロはギターに任せてキーボードはアンサンブルに徹した感じですが、そもそも全6曲20分強という収録内容は、オリジナル・アルバムと言って良いのかどうか微妙なところです。
この作品の最大の特徴は、それが珍しくて購入したということもありますが、何と言ってもCDケースが丸い缶仕様になっていることで、実際ツカミとしてのインパクトは大きいと思いますが、正直言って缶が薄いため非常に開けにくく、使い勝手が悪いところが難点ですね...。

このアルバムのハイライトは、1曲目のHora De Partir、2曲目のLo Demas Da Igual、6曲目のLuces En El Aire辺りでしょうか。
メロディアスなシンフォがお好きな方は、是非一度聴いてみて下さい。

このアルバムは、こちらのサイトで全曲試聴出来ます。↓
https://viajeroinmovilrecords.bandcamp.com/album/andrea-gonz-lez-shopping-2012

INFINITY OF WORLDS(2010)/LALLE LARSSON'S WEAVEWORLD

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今日ご紹介するのは、LALLE LARSSON'S WEAVEWORLD(スウェーデン)のINFINITY OF WORLDSです。

このグループは、以前3rdアルバムのNIGHTSCAPESを紹介しましたが、本作はその2年前に発表された彼らの2ndアルバムで、時期的にはLALLE LARSSONがKARMAKANIC、3RD WORLD ELECTRIC、AGENTS OF MERCY等を掛け持ちし、正に八面六臂の活躍をしていた頃の作品です。
メンバーは、LALLE LARSSON(キーボード)、JONAS REINGOLD(ベース)、RICHARD HALLEBEEK(ギター)、STEFAN ROSQVIST(ギター)、MICKAEL "WALLE" WAHLGREN(ドラム)の5人ということで、このグループとしては不動のラインナップとなっています。

音楽的には、ロック・スピリットを感じさせる曲とフュージョン・テイストの曲が、程良くミックスされたテクニカルなジャズロックで、いずれの曲もメロディアスでドラマティックな展開を見せる中に、ギターとキーボードのインタープレイがたっぷりと盛り込まれています。
本作は、各メンバーがそれぞれ別のスタジオでレコーディングしたものを、LALLE LARSSONとJONAS REINGOLDの2人でミックスしており、最近ではあまり珍しくないスタイルではありますが、一糸乱れぬコンビネーションを感じさせる演奏は見事と言う他ありません。

このアルバムは、全ての曲がハイライトです。
ギター、キーボードを大々的にフィーチャーしたジャズロックがお好きな方には、是非お薦めしたい1枚です。

このアルバムは、こちらのサイトで1曲目のA Demon's Kissを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=DKnNnPYLLM4

こちらのサイトでは、2曲目のOtherworldlyを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=qovPcoZg6YM

こちらのサイトでは、3曲目のCity Of Lost Soulsを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=W8jker5Krns

こちらのサイトでは、4曲目のBeyond Shadowsを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=gRf_B6henzs

こちらのサイトでは、5曲目のLemuriaを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=OSdPUJAO7A0

こちらのサイトでは、6曲目のInfinity Of Worldsを試聴出来ます。↓
https://www.youtube.com/watch?v=llCsNAFDqqk